LEDは、Light(光)、Emitting(放出する)、Diode(ダイオード:半導体)のそれぞれ3つの頭文字をとったもので、電気を流すと発光する半導体の一種です。発光ダイオードとも呼ばれています。
青色LEDが開発されたことで高輝度白色LEDが実現し、現在では次世代の照明として注目されています。
- 白熱電球に比べて圧倒的に高い。例えば60W白熱電球の消費電力は54Wが一般的。これと同タイプのLED電球は7W前後が主流であり、約87%もの消費電力カットを実現している。
- フィラメントを使わないため点滅等による劣化や断線がほとんどなく、定格寿命は約4万時間にも及ぶ。これは白熱電球(約1000時間)の40倍。
- 電源スイッチをオンにした直後に最大の明るさが得られること。しかも、この能力を低温時でも発揮でき、寒冷地などでも最適である(蛍光灯の点灯時のタイムラグは、低温時に一段と広がる)。
- 赤外線が少なく電球のランプ部分が熱くなりにくい。 白熱電球の場合、設置数が多いと室内温度の上昇要因になり、空調の電気代を高める可能性があるが、LED電球では、こうした心配はほとんど不要
LED電球が、他の電球と大きく異なる部分は「発光特性」だ。
白熱電球は、電球を中心にその周囲を均等に回り込むように発光している。
電球型蛍光灯の特性も同様で、部屋全体を明るくする用途などに適している。
LED電球は、光が直下に集中し電球の横や後ろの発光は非常に弱い。
この特性はLED電球の課題でもあり、近い将来、改善される可能性が高い。
だが、現状ではこれに合った使い方が望ましいわけであり、ダウンライトやスポットライトなど、ある部分を照射する器具での使用が最も効果的である。